20200216 Object-Oriented Conference 2020 参加メモ
募集時、1,400名募集の大規模イベント。「オブジェクト指向」をテーマに実施されるということで、興味深く期待して参加させていただきました。 新型コロナウイルスの広がりが懸念されていて多くのイベントが中止されている中、開催されました。当日は、雨となり、かつYouTube中継もあったため出席者は700名とのことでした。
カンファレンス情報
- 日時:2020/2/16 11:00 - 18:00
- 公式: https://ooc.dev/
- Twitter #ooc_2020
- 会場:お茶の水女子大学
聴講セッションより
keynote: Object-Oriented Diversity
- 「オブジェクト指向」人によって思いや考え方が違う(思想的な対立があると捉えた)
- コードを文章として捉える
- 多様性 → ポリモフィズム
- 文脈を調べる、文脈の表現(コンテキスト)
- 「ドメイン」
- コンテキストが存在することを意識しよう
- 多様性を受け入れる(これができるかどうか、本当に難しいテーマ)
オブジェクト指向から分析するゆめみ社の組織構造について(ゆめみ)
- 資料
- コンウェイの法則・意味がある!
- システムをよくするには → デザインをよくするには → チーム がよくないといけない
- メンバ全員 CEO!?
- ムクドリの比喩
- 仲間と同じ方向に進む
- できるだけ仲間たちの中心位置に行こうとする
- とはいえ、中心により過ぎると衝突するから適切に離れる
- 専門性でのチーム
- ギルド的なチーム構築
- カオス的
- 本当に良いのか
- 一人の人に責任を押し付けない(ロールは一つで)
- ゆめみはOSS
- Pro-Req(プロポーザルリクエスト)
- Proは否定しない(レビューは実施する)
- 組織を再構築するには
- 役割の明確化と責任明確化
- 兼業は避けるべき(兼業する場合は、ロール切り替えを意識すべき)
READYFORにおける複雑なドメインとレガシーシステムとの戦い方
オブジェクト IPPON グランプリ
美しい設計の色香に惑わされないために - 手段としてのオブジェクト "C" 向
- 「設計的におかしい」
- 設計はルールをつくること
- ゼロからOOを実現するのは大変
- デザインパターンなど、ルール、手段
- 設計のための手段
- なんのために設計するのか
- 人の迷いを断つため
- C言語でOOを実現
- 手段としてOOをとらえるといった視点の話
- 20数年前、MFCに感化されて、C言語でOOを仮想的に実現したことがある
- 今日の発表と同じことをやっていた(カプセル化、やらなかった)
trival-memory!
「モジュールとしてのマイクロサービス」と 「分割単位としてのドメイン」について考える
- 分業形態での課題
- MSA で分散化
- Fail Fast
- モジュール化 (IBM System360)
- モジュール化のオペレータ(不変化と可変化)
- ドメイン駆動設計
- ビジネスの変化に対応するために
- BC 仕事の範囲
- システムの境界、チームの境界が一緒。簡単に変えない方が良い
- コンウェイの法則
- 適切な分割とは
- フロントエンドもモジュラモノリスの発想が必要
- まとめ
- 複雑なものは分けて考える
- 重要な設計要素は、モジュール性とビジネスの関心事
- コンウェイの法則
- 単純な分割作業としない
オブジェクト指向で考えるアプリケーションアーキテクチャ設計
オブジェクト指向プログラミングの現在・過去・未来
所感など
Windows95 が出る前から、ソフトウェア開発者として働いており、MFCを見てオブジェクト指向の考え方を会得した時を思い起こされるカンファレンスでした。UML含め歴史を垣間見ることができ、DDDやマイクロサービスの考え方も知ることもでき、さらにチームのあり方などの知見を知れ多岐に渡った内容だったと思います。見逃したセッションはYouTubeで見直してみようと思います。 「オブジェクト指向」について、毎年新しい技術が出るわけでもないため、このカンファレンスを毎年開催するかどうかはわからない、とのこと。ネタはまだ多くあると思われますので、是非継続した開催を期待します。