読了: 「他者と働く」
書籍名
- 他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論
- 宇田川 元一 (著)
- https://www.amazon.co.jp/dp/4910063013/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_kNCwEb893Y1WN
- この本を知った経緯
- 2020/2/10 DevLOVE
- 二項対立世界を越えるために何から始められるか
- 上記イベントで、宇田川 先生のプレゼンを聞いたことから
全体の所感
丁寧な文章で書かれており、著者の人柄を表しているような爽快な読了感を味わえる良書。一般的なビジネス書では、「戦略、戦術」など交戦的な言葉が出てくるが、本書ではそのような言い回しは一切ない。気持ちが優しくなり、自らを振り返り、今後、相手を思いやってこうと思うような内容。
「ナラティブ(Narrative)」という本書の重要なキーワードについて、どのような日本語訳であるのか書かれていない。内容的には、「価値観」や「その人の独自の意見・思想」であろうと考えながら読んでいった。
どのような職業、職種の方に読んでいただきたい本であるが、特にITエンジニアにお勧めしたい。ITエンジニアは、もくもくとコンピュータに向かっている印象があるが、実際は何らかの「プロジェクト」に属して、他者と対話をすることで仕事を進めていく必要がある。対話によって、働きやすさに大きな影響があると思うからである。
この本で考えさせられることが多くあり、個別課題について、本書に照らし合わせた記事を今後書いていこうと思う。